interview

Q、結婚相談業を始められたきっかけは何ですか?

A、 呉服屋の二男に生まれ、幼い時から母がお客さんに「結婚相手紹介のお世話」をしているのを見て育ちました。結婚が決まった時の、お客さんの喜びと幸せにあふれた笑顔を見て、あんなに感謝され、かつ着物も買っていただけるような仕事を、自分も大人になったらやってみたいなと思っていました。それと、少子化の原因が「未婚化」にあるということで、一組でも多くの結婚を決めることにより、社会貢献にもつなげたいと思っています。

Q、これからの結婚相談業を取り巻く環境はどうなっていくでしょうか?

A、 再婚希望の男女も急激に増えています。料金体系を「成功報酬制」にすることによって無駄な費用が発生しないようにし、いい相手と出会うきっかけをつかめずに困っている方たちが、安心して結婚相手の紹介を依頼できるようにしたいです。

Q、昔は当たり前だった「お見合い」。今後また普及するでしょうか?

A、 昔の「お見合い」というものとは違う形で、これから普及していくと思っています。 昔は「個人情報」にあまり敏感ではなかったので、お見合いの日までに、ご両親が相手の家柄や近所・会社での評判などを事前に調べていました。そして、当日は本人だけでなく親も同席して、レストランなどで食事をしながら1時間以上かけて談笑するのです。そのあと本人たちは半日デートをして、お互いのことをかなり深く知り合っていました。今、日本仲人協会が行っている「お見合い」というのは、詳しい住所や勤務先などの個人情報は知らせずに、まずは本人同士で価値観や気が合うかどうかなどを見てもらう「出会いのスタート」をしてもらっており、お互いに嫌な印象がなければ「交際」に入ってもらいます。その時に住所・電話番号・勤務先などの個人情報の交換をします。これから、親を交えない「気軽なお見合い」を望む人は増えていくと思われます。

Q、世間でいうところのいわゆる「結婚相談所」と仲人の違いは?

A、 結婚相談所や結婚情報サービス会社は、入会する際に多額な料金を要求します。入会希望者の「結婚」という目的が達成される確率が極端に低い、いわゆる成婚率が10%前後といわれるこの業界においては、このような料金設定はよくないと考えています。それから、入会した会員が積極的に活動しない場合、仲人という存在が非常に重要になってきます。時には親のように優しく、また時には先生のように背中を押したり、叱咤激励したりする相談相手が必要だと考えています。

Q、入会したての会員へ伝えたい事は?

A、 入会して会費を支払えば「白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる」と勘違いをしていたり、多大な期待を寄せすぎたりする会員が多いです。「婚活」は入会した時からがスタートです。例えば写真は最大限自分をよく見せるものを使用するなど、相手から「こんな人と出会ってみたいな」と思ってもらえる紹介書を作ったり、積極的にたくさんの方にお見合いの申し込みをして、実際にお見合いでは「こんな相手となら、結婚に向けて交際をしてみたい」と思ってもらえるようなマナーや話し方、また話題を考えてくるなどの努力が必要です。

Q、加盟したての仲人の活動について教えてください。

A、 まずは、日本仲人協会のホームページにログインし、一つ一つのボタンをクリックしください。そしてシステムでわからないところがあれば、本部にメール・FAXなどで質問をしてください。疑問をすべて解決していきます。次にシステムが理解できたら「結婚希望者」の集客活動を行い、日本仲人協会に登録されている会員のお見合いの組み合わせをしていきます。

Q、仲人で成功する人と失敗する人、結果の出る人出ない人は個人の努力なのでしょうか? 素質なのでしょうか?

A、 結婚相談業でなくても、事業に成功する人と失敗する人が出てくることは同じです。立ち止まってああだこうだと理屈をこねるのではなく、ある程度のシステムさえ理解できたら、一歩ずつ進んでいく人が成功するチャンスを持っていると思います。スピード感と決断力があって、努力をしてさえいれば、必ず活路は見いだせると確信しています。

Q、これからの婚活業界をどのようにしたいですか?

A、 日本仲人協会の加盟仲人を1万人くらいに増やし、昔の、どこの町にも「お世話好きでおせっかいな仲人」がいたような時代に戻したいです。また結婚はしたいのにいい相手と巡り会えない独身者にとって「信頼と安心」の成功報酬制の料金制によって、日本の少子化解消という形での社会貢献をしていきたいと思っています。